ブワジンは、アニメーションというジャンルの中でも、特にストップモーション・アニメーションで使用する人形作りを専門としている。ブワジンはシリコンを用いることを得意とし、動いたり、交換したりできる顔、型、仮枠、などを作成し、ストップモーション・アニメーションの人形に用いる。ブワジンにとって、細部にまで気を配った手作りの物が持つ魅力を伝えることが大切であり、彼女の人形にはこの考えが反映されている。

 

ブワジンの作品の中のキャラクターは、どこか変であり、世俗的な要素が見られる。彼女の作品は、古い物、小さい物、変わった物、人々に忘れられてしまった物やことなどから影響を受け、また彼女の作品のテーマには彼女の出身（しゅっしん）地であるフランスのノルマンディー地方の伝承、ゴシック風景、それらの場所に伝わる伝説、中世の歴史と伝承などの影響も見られる。

 

そして、ブワジンの多くの作品は、虫を美的に捉えた視点から見せ、そのはくせいが用いられている。たとえば、セットには海で見つけた蟹の死骸を置き、人形には本物の蛾の羽を用いたりもする。彼女は、伽話のテーマ、暗いアイディア、エイリアンなどの不思議な世界などを基に、自分の作品や人形制作のアイディアを作り上げることを好む。

 

現在は、人形制作プロジェクトとして、様々なキャラクターを様々な手法も用いて制作している。